大物?
4月に、H漁港へ釣行した時のことです。
私は、いつもどおりにダゴチンでチヌ狙い。
ノッコミ狙いです。他には、エギンガーが数人ほどで、フカセ師はいませんでした。
しばらくして、私の隣にフカセでチヌ狙いの釣り人が2人やってきました。
私は、勝手にフカセ師とどっちが先にチヌを釣るのか、自分の中で勝負をはじめました。
ここのテトラは、オレの釣り座の沖にシモリがあって、そことテトラとの間でチヌが食うのさ。
この勝負は勝ったな。
と上から目線で釣っていました。
しかし、かかってくるのは、フグばかり。
それは、隣のフカセ師もそうでした。
お互いにフグを釣りまくっていた時、隣のフカセ師の竿が大きく曲がります。
やばい。これはでかい。今の時期だとチヌだろう。
負けた…
ふと見ると、フカセ師はタモを用意していないようです。
竿はかなり曲がっています。
これは、潔く負けを認めて、タモ入れを申し出よう。
と決心し、タモを持って様子を見ていると、
なんか水面でバシャバシャやっています。
何?アレ。魚じゃないみたいだけど?
隣のフカセ師は少しずつ寄せにかかっているようです。
すると、また、何かがバシャバシャやっています。
ん?また?ウミウ?とかいう水鳥か?
そういえばさっきいたな~
で、フカセ師をみると、竿の曲がり方がおかしい気がします。
なんか、下に向かってひいているのではないような曲がり方です。
ん?これは?
もしかして?
ミラクルなのか?
鳥get?
次の瞬間、鳥が一気に浮いてきて沖に走ろうとします。
フカセ師の竿も同じように動いています。
鳥確定です。
やっぱ、鳥じゃん。すごいよ。ミラクルだよ。
すると、フカセ師がこっちを見て苦笑いしています。
急にフカセ師の竿さばきが乱暴になります。
どうやら、ハリス切れを狙っているようです。
が、ハリスが切れる気配がありません。
こりゃタモ入れしてやらないと、竿折れるな。
と思い、「すくいましょうか?」と聞いてみます。
すると、「お願いします。」と恥ずかしそうに。
それで、寄せてくると、やはり、水鳥です。
おお~鳥釣っているの初めて見た。
やべ。爆笑しそう。
無事、タモ入れ。
で、水鳥を見ると、スレがかりではなく、しっかりとチヌバリがくちばしに刺さっています。
やばい。くちばしにかかってんじゃん。写真とりて~
とか思いながら、針を外して、
リリース?
一応、釣り主に確認しておこう。
もしかして、焼き鳥にするとかはないよね?
で、笑いをこらえながら「逃がします?」
「お願いします」とややはずかしそうでした。
で、無事、リリース。
間抜けな会話ですが。
私「エサは、何でした?」
フカセ師「オキアミです。ウキがスパッと入って、重量感があったので本命GETと思ったんですが…」
私「まさかの」
フカセ師「ええ。まさかの鳥でした。初めてでした。」
私「私も初めてタモですくいました」
フカセ師「気を付けた方がいいですよ。」
私「そうですね。」
その後、水鳥で釣り場が荒れたみたいで、フグさえあたりがなくなり、納竿としました。
何も釣れませんでいたが、鳥を釣る凄腕釣り師を見ることができたので満足でした。
でも、本当に気を付けないと、次は我が身かもと思いました。
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